貢献した人は多くもらえる?

貢献した人は多くもらえる?   「最近最も多い相談です‼」
ご両親の介護をめぐり揉めそうなケース
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その1:兄弟間で、「私は父(母)の介護等をずっとしたのに、相続のときに同じ相続割合だと不公平」
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その2:私は義理の両親を長い間、面倒を看てきたので、夫には「多く相続」してほしい
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法律で「特別な貢献」をした場合に、その人は多く財産を受け取ることができます。「寄与分」といいます。
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☆寄与分はどんな場合に認められる?
「特別な貢献」には様々なものがあります。他の兄弟は「それは特別な貢献ではない」と思うこともあり、相続開始の時に揉める「原因の一つ」になっています。
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☆「寄与分」の証拠:ご両親の看護にかかった費用を自費で支払った場合は領収書等を残しておく。
(根拠が有れば必ず記録に残す。)
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☆遺産分割協議の時に「寄与分」を主張しても、他の相続人が認めない限り、「・・・兄(姉)はズルイ」「絶対捺印したくない」となります。➡調停・訴訟へ
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☆法定相続分で揉めるようであれば、相続財産の分割割合の指定をする。
➡「遺言書の作成」➡(絶対ではありませんが、もめ事を減らす効果はあります。)
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≪参考≫
★寄与分の計算方法?
寄与分の金額が決まった場合、合計額から寄与分を差し引いて各人の分を計算し、最後に寄与分をプラスして、相続財産を計算する。
「遺産総額」 - 「寄与分」 = 「相続財産」
・寄与分を受けない人
「相続財産」 × 「割合」 = 「各人の相続財産」
・寄与分を受ける人
「各人の相続財産」 + 「寄与分」 = 「相続財産(寄与分合計)」
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★寄与分はどのように話合われるか?
実際の寄与分「特別な貢献」が、どの程度の金額になるかどうかはケースバイケースになります。
①遺産分割協議の場で話し合って決める。
②決まらない場合は、一般的にまずは民事調停(調停委員=第三者)という家庭裁判所での話し合いになります。
※前向き(遺恨を残さない)な調停の申立は、逆に「スッキリ」します。
③それでも上手くいかない場合には訴訟に発展します。

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